ハンモックバッグの織り手さんに会いにララインサール村へ、
最後です。
ここまで見てくださり、ありがとうございます。(前回はこちら)
織り手さんの家を出て、セントロまで戻っていく。
帰りは急な上り坂で、ドミンガさんと2人で「すごい坂…」と言いながらゆっくり上っていく。
ララインサール村は、街中で音楽を流したり
どこかからラジオが聞こえてくるメキシコのそれはなく、とても静か。
外国人は1人もいない、
国内の観光客も滅多に訪れない、小さい村。
水を買いたくて店を探すも、商店が見つからず
oxxo(メキシコのコンビニ)はないの? と聞くと
この村にはコンビニもスーパーもない、小さい商店が少しだけ。と言う。
すごく静かだね、と言うと
「ここはインディヘナの村だから。」と答えたドミンガさん。
その一言がとても腑に落ちた。
そうだ、ここはインディヘナの土地なんだ。
この山脈で暮らす人達はマヤの民族。
コンビニもスーパーも必要としない、
淡々と昔から紡がられてきた生活をおくる人達。
チアパス州と隣接しているグアテマラも同じ。
国境はただの線であり、土地は続いている。
グアテマラを旅した7年前を思い出した。
帰りに寄った八百屋でドミンガさんが大量に買っていた菜の花みたいな野菜。トマトと一緒に炒めるとおいしいらしい。
ララインサール村は、目的がなければ、なかなか訪れない場所。
日本から来ることを考えるととても遠く感じるけど、ここで作るバッグをこれからも日本で紹介していきたい。
そして、興味を持たれた方と、いつかここを訪れることができたらいいな、と思いました。
帰りの車窓から。やっぱりどこか日本を感じる景色。砂ぼこりが舞う乾燥したアガベ畑ではなく、青々とした森。梅雨の時期の房総の山道みたいだった。
新しいハンモックバッグの製作をドミンガさんや村の織り手さんたちと進めています。3月中旬頃にご紹介予定。楽しみにしていただけたら嬉しいです。